あずきちゃんは人に料理を振る舞うことは滅多にない。
なぜなら、味にも見た目にも自信がない。
* * * + n ∧_∧ n + (ヨ<*`∀´ > E) Y Y *
当時の彼の誕生日、あずきちゃんは今まで作ったことのない種類のケーキ作りに挑戦した。
∧_∧ ( ・∀・)/ヽ ノ つつ ● ) ⊂、 ノ \ノ し'
喜ぶ顔が見たいがために、苦手なお菓子作りに挑戦したのだ。
∧_∧ ( ・∀・)/ヽ ノ つつ ● ) ⊂、 ノ \ノ し'
レシピを片手にあずきちゃん、キッチンに立った。
∧ ∧ ヽ(・∀ ・)ノ (( ノ( )ヽ )) < >
薄力粉ってなんだ?
∧ ∧ (・∀ ・) ? m9( )> < ヽ
コーンスターチって?
∧ ∧ (・∀ ・) ? m9( )> < ヽ
無塩バターじゃなくて、普通のバターを買って来てしまった。
\,,(' ⌒`;;) アイゴ!!,' (;; (´・:;⌒)/ ∧_∧(;. (´⌒` ,;) ) ’ Σ<#;`Д´>((´:,(’ ,; ;'),` ⊂ヽ ⊂ ) / ̄ ̄ ̄/  ̄ ̄ ̄\/___/ ̄ ̄
慣れないことに挑戦したから、手際は悪い且つ要領が悪い。
完成した頃にはすでに真夜中だった。
/∧_/∧ ((´´ДД``;;)) // \\ ⊂⊂(( ヽノヽノつつ しし((_))
あ〜疲れた〜。
でも喜んでくれるといいな〜。
∧_∧ ( ・∀・) ドキドキ ( ∪ ∪ と__)__)
喜ぶ顔を見たら、作った甲斐があるんだろうな。
わくわく。
+ + ∧_∧ + (0゚・∀・) (0゚∪ ∪ + と__)__) +
【誕生日当日】
彼に手作りケーキとプレゼントを渡した。
/⌒ヽ ( ^ω^)/ ̄/ ̄/ ( 二二つ / と) | / / / |  ̄| ̄ ̄
彼「お、ケーキじゃん。ありがとう。明日食べるね。」
【翌日】
特にケーキについて触れてこない。
ケーキ食べてくれたのかな??
_∧_∧ ___( ( ´・ω・)___ / \  ̄ ̄ ̄__\ .<\※ \____|\____ヽ ヽ\ ※ ※ ※| |====B=| \`ー──-.|\|___l__◎..|ヽ  ̄ ̄ ̄ ̄| .| ̄ ̄ ̄ ̄| \|
【数日後】
「あ、親父がケーキ喜んでたよ。」
\从/ Λ_Λハッ! < `Д´ > ( ̄ ⊃・∀・)) | | ̄| ̄ 〈_フ__フ
は!?
あんたは?
あなたの誕生日だから一生懸命作ったのに、肝心のあんたは食べてないの?!
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神様は繊細に構想して作ったのに、人々が繊細に見なければ、繊細なものを見ることができない。
大雑把なあずきちゃんがめちゃくちゃ手間隙かけて繊細に作ったのに。。。
/⌒ヽ く/・〝 ⌒ヽ | 3 (∪ ̄] く、・〟 (∩ ̄]  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
繊細に見なければ「宝の作品」を奪われる。
貴重に思わないから「分かる人」に奪われる。
2017-02-01
しゅん。
/⌒ヽ く/・〝 ⌒ヽ | 3 (∪ ̄] く、・〟 (∩ ̄]  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
もう知らない。
喜んでくれる人にしかもう作らないからな。
,' ' OΛ_Λ∧_∧O (( O <`Д´#=丶`Д´> O )) Oヽ = ( = ノO ヽ__< < > >__フ ジタバタ <_> 〈_フ
ぷい。
<⌒/ヽ___ /<_/____/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
あずきちゃんも神様に対して、このように接していることはないだろうか。
価値をわかる人になりたい。
写真はドイツのカフェで食べたケーキ