子供の貧困問題。 アメリカ便り。

アメリカ中西部に住んで4年半経ちました。
まだ幼かった子供達も、今は公立小学校に通っています。
 
アメリカの公立学校への入学準備は、いたって簡単です。
 
用意するものといえば、
水筒(必要な場合)
バックパック(リュックサック)
くらいです( ´∀` )
 
ランドセルはありません。好きなバックパックでいいんです。
なんなら、バックパックもUsedで無料でもらえたりもします。
 
教科書、ノート、筆記用具、必要な教材は、学校が全て用意してくれます。
そして、ドネーション(寄付)文化があるので、親にドネーションリストが送られてきたりもします。
我が家も今年は、ティッシュボックス、ホワイトボードのマーカー、消しゴム付き鉛筆を人数分寄付しました。
 
なぜこんなに「用意すべきもの」がないのか?
それは、
子供たちが平等に教育を受けられるように、という配慮からだと聞きました。
 
経済的困難な状況の家庭に対して、様々なサポートがあります。
・スクールバス を出してくれる。
・朝食、昼食代を支払ってくれる基金がある。(学校では朝食も食べれます!)
・フードバンク(毎週金曜日に果物や缶詰を袋で持って帰る)を利用できる。
 
また、学校では、不要になったバックパックや、ジャケットなども集めて
欲しい人に無料で配布するイベントもあります。
 
私は毎日子供たちを学校の前まで送迎していますが、
人々と会いながら本当にいろんな境遇の方がいるんだなと感じます。
(日本ではあまり感じにくいんですが、ここでは色々とリアルに感じます。)
 
特に、金曜日のお迎えの時間。
大きな紙袋に、缶詰やシリアル、フルーツを入れた大きな紙袋を、
小さな体で、落としそうになりながら運んでいる子たちがいます。
フードバンクからの食料品を持ち帰る子たちです。
彼らがスクールバスに乗ところまで見えるのですが、
私は、彼らがいつも平安で健康であるように、と祈ります。
 
もしかしたら、親が病気なのかもしれない。
もしかしたら、片親で十分に食事を用意できないのかもしれない。
もしかしたら、もしかしたら…。
 
直接は何もしてあげられませんが、関心と祈りが何らかの実を結ぶのだと信じます。
 
日本でも子供の貧困問題を取り上げたニュースがあります。
 
子供達が希望ある未来を生きていけるよう願い、自分の位置でできることを続けていこうと思います。
 
学ぶことが力になる。
みんな、たくさん学んでね。