摂理で御言葉を学ぶようになって
私が神様からもらった一番大きなものの一つは、
自分が何者なのかを取り戻した、
ということです。
「自分は何者なのか?」
これは、人間にとって、
とても重要で、根本的な問題です。
私はミュージカルが大好きで、
学生時代に「劇団四季」の会員だったのですが、
「ライオンキング」という舞台の中で、
子供のころの自分の不用意な行動によって、
最愛の父親を失い、悲しみが全ての記憶を閉じ込め、
心に大きな傷と罪の意識を背負ったまま、
故郷を離れ放浪する主人公のシンバが、
成長し、湖に映った自分の姿を目にしたとき、
逃げ続けていた父親の姿をそこに見出し、
全ての記憶が蘇ります。
父親の幻はシンバに語りかけます。
[お前は、自分が何者であるかを忘れてしまったのだ]
[自分の胸の奥を見てみるのだ。お前はただの雄ライオンではない]
[定められているお前の地位に就かなければならない]
なぜ、自分はなにをしても満たされないのか?
なぜ、楽しく、おかしく毎日を過ごしているのに、心がむなしいのか?
なぜ、自分の傍に自分を理解してくれる友人がいるにも関わらず、寂しいのか?
ずっと分からなかったその答えが、
他の誰でもない、
「本来の自分」を失っていたからだ、
ということを悟ります。
そして、
「自分」という存在の中に、
姿は見えなくても、
自分を作り、愛してくれた存在が、
いつも共にしてくれていたということに気づいて、
「今生きているこの自分の生は、
実は自分だけの生ではなかったのだ」と悟るのです。
自分が何者なのかを取り戻したシンバがその後に歌う
「お前の中に生きている」
は、本当に力強く、感動的で、霊魂の喜びに満ち溢れています。
私はこの歌が好きで、よく口ずさんでいました(笑)
自分が何者なのかを知るということは、
自分の価値を取り戻すことです。
今になって思うと、
「自分はどのように生きるべきか」という目的を取り戻した彼の姿は、
「御心」を悟ることに似ています。
御心とは、自分一人に向かう、神様の計画(願い)です。
人々は「御心」が分からなくてみんな探し回ります。
「どのように生きようか。どのように行なおうか」と悩んで生きています。
「御心」は「人生の道」です。
「全能者神様と聖霊様と御子が永遠なもののために定めた御心」を
行なって生きることだけが<人生最高の成功の道>です。
<2014年4月6日主日の御言葉より>
「自分が生まれて来た意味はなんなのか?」
あの日、ライオンキングの歌を口ずさんでいた私は、
今、喜びと感謝で、
毎日、神様を讃える歌を歌っています。
(写真提供:摂理のユートピアだより)