MiKの実家である長崎の家は、祖母の家のすぐ近くにあります。
90歳を超える祖母は腰が悪く、一人ではうまく動けません。
ぼけてはいませんが、記憶力が悪くてすぐに忘れてしまいます。
自分が衰えたことが分かるから、いつも「死にたい」と言います。
祖母に死後の世界についてどう思うか聞いたことがあります。
答えはこうでした。
「死んだら全部なくなるの。【無】よ。」
鄭明析牧師から学んだ霊界のことや、神様のことをいくら話してあげても、聞き入れようとしませんでした。
「平気よ。十分生きたもの。悲しいことなんて何もない。」
そう言いながら、祖母は泣きます。
「どうして涙ばかりでるのかしらねぇ、何ともないのに。」
介護している私の親や妹は、
「また泣いて〜」
と言って、軽く流しているようでした。
何ともないと言いながらなぜ祖母は涙を流すのか、私には分かります。
それは、人間には「霊」があるから。
祖母の霊が本当に悲しくて、虚しくて、苦しんでいるのだと、私には分かります。
でも、祖母が御言葉や神様を受け入れない限り、どうすることもできません。
だから、祖母の背中に手を置いて、心の中で祈りました。
「神様。祖母を救って下さい。
祖母が神様を受け入れないことを悔い改めます。
私が分かって祈りますから許して下さい。
祖母が御言葉を学ぶのは難しいです。
どうかその霊魂が、少しでもいい霊界に行けるようにしてください。」
神様は人間の霊のために、天地万物、全てを創造したとおっしゃいました。
人間の人生100年は霊を作るための時間だと鄭明析牧師は教えて下さいました。
霊を天国の形象に作り、永遠に天国で生きていくのです。
それを分かり、一生を霊のために生きたならば、「死」も虚しいものではありません。
肉体の「死」の後には、愛する神様と共に生きる永遠の生が待っているのですから。
霊を知らず、肉体のためだけに生きる人生は、いくら栄華を極めたとしても虚しく終わります。
この世でいくら財を築いたとしても、その一つさえ天国に持っていくことはできません。
そして、人生の終わりになってそれに気付いても、遅いのです。
一人でも多くの人がこの御言葉に出会えますように。
一人でも多くの人が救い人に出会えますように。
一人でも多くの人が神様に出会えますように。
切に願うばかりです。
MiK