※あずきちゃんのブログにしては長いよ。
日本の憲法は米国の憲法より素晴らしい。
自分のものより良いものを、「押し付ける」と言いますか。
2018.5.3中日新聞
これは日本国憲法起草に携わった元GHQのベアテ・シロタ・ゴードンさんの言葉。
71年前の1947年5月3日、日本国憲法が施行された。
あずきちゃんは本棚から一冊の本を手に取った。
『戦場で心が壊れて』
元海兵隊員のアレン・ネルソンさんが書いた本だ。
カタカタ /⌒ヽ
(^ω^ )
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|_____|三|/
彼は、ベトナム戦争で多くの人を殺した。
帰還してから
”以前の自分とは違う”
ということに気づく。
PTSD(心的外傷後ストレス障害)。
彼は戦場体験の精神的後遺症で、戦場から離れた生活を送っていても、音や匂いなど、ふとした瞬間に「戦場に引き戻されてしまう」というフラッシュバックに襲われる。
そのせいで、家族にも見放され ホームレス生活を送るようになる。
毎日のようにフラッシュバックに襲われながらもそれまで、自分が戦場で行ってきたことを周囲に話すことはなかったという。
(´・ω・`)・ω・`)
/ つ⊂ \
なぜなら、あまりにも恐怖に満ちた出来事ばかりであり、無意識のうちに戦場での記憶を、どこかに封印してしまおうとしていたから。
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ある時、知人にせがまれ、小学校で戦争体験を話した時、一人の女の子が
「あなたは人を殺したの?」
と問いかけてきた。
長い沈黙の後、「YES」と静かに答えると
「かわいそうな、Mr.ネルソン」
と、目に涙をためながら抱きしめてくれた。
そして他の子達も次々とやってきて抱きしめてくれた。
゚ 。 ,∧_∧ ゚。
゚ ・(゚´Д`゚ )。
(つ ⊃
ヾ(⌒ノ
` J
これをきっかけにネルソンさんは自分自身に向き合おうと、仕事に就き、治療を受け始めた。
治療を受け始めてからも長い間、「人を殺した」という事実に真剣に向き合おうとしなかった。
(´・ω・`)
/ `ヽ.
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「戦争だったから」
「自分を守るためだった」
「上官からの指示だった」
「敵に殺されそうだったから」
. ∧_∧
( ´・ω・)
//\ ̄ ̄旦\
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治療を受け始めて約10年経った時、
「誰も、本人がしたくないと思うことを、その人にさせることはできない。
したくなければしなければいいのだから。
私自身が、戦場で人を殺したいと思ったからこそ、軍は私にそうさせることができたんじゃないか。」と気づいた。
∧_∧
( ´・ω・)
( つ旦と)
と_)_)
やっと自分の罪を認められた。
カウンセリングの先生が、自分にウソをつくのではなく、自分自身に正直にならなければならない、と気づかせてくれ、「これからは『自分を許すこと』ができるように、学び、治療しましょう。」と。
゚ 。 , ∧_∧ ゚。
゚ ・(゚´Д`゚ )。
(つ ⊃
ヾ(⌒ノ
` J
それからネルソンさんは、
“ほんのわずかでも悲劇を減らすことに繋がって欲しい”という想いで、戦争と平和について語る活動をするように。
ネルソンさんが日本で講演をし始めた時、
この国に何か違和感を感じた。という。
将軍、侍、合戦…
このようなワードはよく耳にするけれど、第二次世界大戦の日本が近隣国にしてきたことはなかなか語られていない。
∧__∧
(`・ω・)
.ノ^ yヽ、
ヽ,,ノ==l ノ
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“””~””””””~”””~”””~”
多くの政治家が、過去の侵略の歴史に対し、一般的には反省を口にするものの、具体的な出来事については、否定したり言い訳している。
総理大臣の靖国神社参拝。
これはかつての侵略戦争を政府が正当化しているというメッセージ。
多くの一般の人々も、自分の国のした戦争のことを語ることができない、それを知らない人もいれば、あえて歴史上の出来事を否定し、自分たちは何もしていないという人もいる…
この日本の現実を知り、自分の戦場での行動を受け入れようとしてこなかった経験を持つ身として
”まるで国全体がPTSDにかかっているよう”
と思ったという。
∧,,,∧
(・ω・`)
/ y/ ヽ
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(ノノノ l l l )
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一方で、過去の侵略戦争を深く見つめ、反省する人々もいる。
何よりも、そのような精神が表れているのが憲法。
ネルソンさんは、憲法九条を読んで深く感動したという。
「九条は、日本がアジアや太平洋の国々を侵略し、多くの人々の命を奪った第二次世界大戦や植民地支配を反省し、二度とそういうことを繰り返すまいという思いで作られたのです。」
とある日本人が教えてくれた。
武器は人々の命を救わない。
武器があるかぎり、戦争は終わらない。
アメリカは何万発もの核兵器を持っているけれど、「9・11」事件から国民を守ることはできなかったように。
しかし、
九条を持っていることで、日本は世界でいちばん強力な国になりうる。
日本は、紛争を抱えている国と、同じテーブルに座って、平和的な解決方法を一緒に探るということができるからだ。
それなのに、日本国憲法や九条ができた理由やその大切さは、多くの人には知らされていない。
それは、日本の国全体がPTSDにかかったような状態にあって、侵略の記憶を、政治家や大人が語れない状態にあるからだ。
学校でも教科書でも教えられていない。
だからこそ、真実を知った人が、まず自分の周りの人々にそれを伝えていって欲しい。
私たちは自分でも思ってもみないような力を持っている。
かつてイギリスの支配下であったインドでガンディーが独立運動を始めたとき、インドの人々がイギリスを追い出すと誰が予想しただろうか。
しかし、戦車も兵士も大量破壊兵器も使わずに、市民の不服従という方法でそれをやってのけた。
人々には力があるし、非暴力の運動にも力がある。
日本で、憲法九条を守り、米軍基地をなくす声や行動が広がることは、日本の人々の利益になると同時に、世界中から歓迎されるであろう。
日本の人々が、自らの持つ大きな力を、そうしたことのために使う選択をして欲しい。
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あずきちゃん用しおり
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( ・∀・)< 以上
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ほぼネタバレになってしまったが、機会があればこの本を読んで欲しい。
・なぜ米軍基地のある沖縄で、米軍による犯罪が多いのか。
・兵士はどのような教育を受けているのか。
・戦場とはどういうところか。
・いかに九条が素晴らしいものか。etc…
などが書かれている。
実際に戦争に行き、戦場を見てきた人の言葉だから重みがある。
(´・ω・`)
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あずきちゃんは小さい頃、いくつか第二次世界大戦の映画を観た。
また8月になると、必ず戦争ドラマがテレビで流される。
しかしそれは、あくまで被害国という立場。
中学生になって、ハリウッド映画「パール・ハーバー」を観てとても驚いた。
日本は被害国でもあるけれど、加害国でもあるということ。
初めて日本人が敵という立場で描かれているところを見たのだ。
I paid to see that:Pearl Harbor
衝撃的だった。
本当に自分は知らないことばっかりだ。
うるせぇ、エビフライぶつけんぞ!
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ヽ(´・ω・)ノ
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そして、あずきちゃんも九条は守っていくべきだと思う。
九条は時代の先端を行っていて、正直 日本はまだ追いつけていない。
時代に合ってないから変えよう。ではなくて、その掲げた目標、理想に近づけるように努力していくべきだと思う。
日本だけでなく、他の国々もこのような憲法を取り入れる日が来ることを願う。
憲法九条
1 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、 国権の発動たる戦争と、
武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。
国の交戦権は、これを認めない。
改めて平和について深く考えた、2018.5.3の憲法記念日だった。
.〃∩ ∧_∧
⊂⌒( ・ω・)
\_っ⌒/⌒c
⌒ ⌒
おまけ
『やさしいことばで、けんぽう9じょうをよんでみましょう。』
日本にくらす、すべてのひとびとが、本当にこころから願っています。
世界中のひとびとが、正しいことと、やさしさと、そして皆で決めた決まりを守りながら、
平和でなかよく生活ができることを。
そのためには、私たちは、国として戦争をしないことに決め、
世界中のあらそいやけんかを止めるときにも、
暴力で人を殺したりしないことを決めました。
そして、そうやって皆で決めたことを、
ずうっと永遠に変えないことも、ここに決めました。こうして決めたことを守るために、鉄砲や大砲、戦車や戦闘機、軍艦などの
人を殺すための道具と、そしてへいたいを絶対にもう2度と持ちません。
国と国がしかたのないときには、戦争をしてもいいんだという
悲しい選び方はもう、いりません。
(訳 オーバー釧路)
世界に誇る第9条をきちんと読んだことがありますか?