妊娠期間中の話①

 

(前回のつづき)

2020年6月1日、命を授かっていることがわかりました。

お医者さんからは、出血があることと、年齢も高いということで、

お腹の中で育たずにこのまま流産する可能性もあると告げられました。

 

「トイレとか必要なこと以外は寝ていること」

「15分以上立ったり歩いたりしないように」

と、絶対安静の指示が出ました。

 

いきなりのことだったので、

仕事をしていること、

事務職で座ったままでも仕事は無理かと聞いたところ、

 

動く分だけ子宮も収縮するし、出血している以上、家で絶対安静してください、

まずは一週間様子を見て、来週もう一度来るように、と言われました。

 

当時、私が在籍する総務部は、全社の基幹システムの入れ替えや社員評価の真っ最中で、

全員が残業しながら業務を回している状況でした。

私自身も担当していた新入社員のフォロー研修が迫っていたため、

「妊娠が分かったこと、絶対安静の指示がでたこと、

通勤することができないため、在宅勤務させてください」と上司2人に相談したところ、

 

女性のチームリーダーのK藤さんからは、

「おめでとうございます」という一言と、

「とにかく今は絶対安静というものなので、在宅勤務もしない方が良いです。

私も妊娠初期に出血した際、絶対安静の期間は必要なこと以外横になっていなさいと

指導されました。先生が言われるように次の受診までは静かに過ごす方がよいです。

体第一です!」

 

男性のN口部長からは、

「仕事はなんとでもするので、身体のことを第一に考えて下さい。」

「周りにはうまく言っておくから」

と、すぐに返信をくださいました。

 

突然の展開に気が張っていた私は、

お医者さんにも言ってもらえなかった「おめでとうございます」という言葉に、涙が溢れました。

 

のちのち、部長のN口さんから聞いたのは、

「体第一!」と連絡をくれたチームリーダーのK藤さんは、

40歳を過ぎてから初めての子供を授かり、私と同じく妊娠初期に絶対安静の状態になり、

更に妊娠後期に妊娠高血圧症を発症して、緊急帝王切開で出産したということでした。

 

自分が同じ経験をしたからこそ、職場に迷惑をかけまいと何とか仕事もしようとする私に、

その後も厳しい口調で休むように指示してくれ、私は頭を切り替えることができました。

私の会社は3~5年毎に配置換えがありますが、私がこの部署にいる期間に命を授かったことも、神様が予め用意してくださっていたことなのだと確信し、感謝しました。

 

とはいえ、一週間後に再受診して、妊娠継続しているかどうかを確認する、ということで、

緊張とストレスから不眠症になってしまいました。

日中寝ているわけでもないのに、明け方4時位まで全く寝られず、

 

明け方礼拝のはじまりを告げる、司会の「ハレルヤ!」という声を聴いた途端、

緊張の糸が切れて眠ってしまい(御言葉は聞けず…)、

しかし仕事のクセで6:00にはまた目が覚めてしまい、また翌日の明け方まで寝られず…という生活が続いていました。

 

出血が止まったと思っても、次にトイレに立った時にはまた出血してたりして、不安になるしかない一週間を過ごして、

 

そして迎えた次の主日にくださった御言葉の主題が、

 

命を守ってくださった全能なる三位一体!感謝し、愛しなさい

 

でした。

 

 

神様は絶対にお腹の子供を守ってくださる、

御言葉を通して主が私のそばにいてくださっている。

 

神様と主の、一人一人に向かうどこまでも大きな愛に涙するしかありませんでした。

 

(つづく)