聖殿建築vol.6☆~太陽光パネルの苦難~byエステル

太陽光パネルはソウルさんの会社で設置できるということから、ライン上でトントン拍子に話がすすんでいました。私はよくわからなかったので、お任せでした。

ソウルさんは自然エネルギーの会社で働いている元気な教会の先輩です。

当時ソウルさんは北陸居住だったので、ライン上のやりとりメイン。ソウルさんとコアメンバーは、ライン上で確認をとりながらすすめていましたが、あまり理解されないままことが進んでいました。

例えば、一部コアメンバーは、設置費用がないことと屋根の吸熱効果から導入をすすめていましたが(つまり太陽光からつくられる電気は設置業者のもの)、肝心の教会の牧師さん(責任者)は太陽光からつくられる電気も教会側で使えると思って導入を決定をしていました。

そのうちに牧師さんが異動になり、責任者不在の中、工事の手配や手続きだけ進み、後戻りできない状況に。

工事の下見により、外観の見た目を優先すると、太陽光パネルのパワコンは建物正面ではなく東の住宅側に設置することになりますが、そのための足場の設置に、東の住宅側の壁にクッション材をあてるか新聖殿の壁にアンカーをうたないといけないことが発覚。東の住宅の住民さんとの関係性もなく、工事のリスクがある中でお願いしていいものか。

パワーコンディショナー(パワコン)は、太陽光発電システムや家庭用燃料電池を利用する上で、発電された電気を家庭などの環境で使用できるように変換する機器でありインバータの一種である。※Wikipedia

また、屋上に設置する予定の、空調機の室外機の大きさや搬入経路も確認しなければなりませんでしたが、まだ決まってない状況でした。そもそも屋上に太陽光パネルと室外機が設置され、構造的に問題はないのかという疑問も浮上。

工事をすすめるなら、付随して考えないといけないことがつめれてない状況でした。

ひとまず10センチの厚みのある構造計算書を解読しようと数日試みましたが、らちがあかないので、仕事後に構造の得意な後輩にアドバイスをもらいにいきました。かなり古い本から法律の積載荷重の算定根拠も引っ張りだし、ある程度説明がつくことがわかりました。

これ以上工事を遅らせるとソウルさんの立場が苦しい状況が送られてきました。しかし詳細がよくわからない。責任者不在。決断だけせまられました。

やっと土曜日に関係者で電話で状況を共有。

パワコンは、見た目より東の住宅の住民さんとの関係性とメンテナンス性を優先し、建物の正面に設置すると決断。

そして、無事工事が進捗し、終了。

(ソウルさんがほぼ毎日北陸から名古屋まで車できて、監督してくださいました☆)

この間に新しい牧師さんがこられました。工事完了するやいなや、新牧師さんから、パワコンが目立つ、聖殿としてどうなのか、なんとかできないかというアドバイス。

(写真右上はパワコン)

私たちとしては、最善の道を選んだのに。どうしよう。パワコンをさらに移動させると壁に穴が開く。では塗装できるのか。以前した議論を繰り返す。ダメ元で父に相談。

父「もともとベランダのキュービクルも目立ってるから、ベランダの手すりをルーバーで高くしてして見えなくなればいいのでは?」

ルーバーは、羽板と呼ばれる細長い板を、枠組みに隙間をあけて平行に組んだもの。  ※Wikipedia

(あ!他教会のデザイナーDさん書いてくださった外観イメージ図でもルーバーが使われていたな!)

ルーバー案採用。

新牧師さんのアドバイスにはかなり打撃をうけましたが、結果として、聖殿としてよりよいものを得ることができました。

自分の考えでは、もう無理だと思っても、あきらめず、祈り探し求めれば、天は必ず道を与えてくださいます。

顔をあわせての情報共有の重要性を実感した機会でもありました。

ハレルヤ!