前編からの続き。
ブリザード(雪嵐)は、シカゴの南東側から向かってきていました。
宿泊しているホテルのテレビのニュースで、
雪で大荒れの地域の様子を見た時、
あれ、無事に帰れるんだろうか…
でも!神様守ってくださるし!と思って、あまり深く考えませんでした。
(注;神様はいつも守ってくださいますが、自分の責任分担を果たさなければなりません。)
後で調べたら、シカゴ至上5番目に大きいブリザードΣ(゚д゚lll)
最初の1~2時間は平和にドライブ。
しかし、その後
ブリザードは突然現れました。
まじ、目の前が見えない。
そして、前の方の車が止まった。
助けに行く主人。(写真の矢印をご覧ください。)
男性達で車を後ろから押して、なんとか雪から脱出。
その後、州と州を繋ぐ高速道路で完全にストップ。
数十分待っても、ストップ。
どうやら、前の方で事故が起きたらしい。
私たちは高速道路をちょっと戻って迂回。
そして
再び高速道路に戻って周りを見てみると、
路肩の雪の中に、埋もれている車たちを発見。
なぜ…?雪にわざと突っ込んだ?
なんで戻ってこない…?人はどこへ?? 疑問でした。
アメリカの田舎の高速道路は、
日本みたいにガードレールないし、
電気も少ないし、渋滞することもないです。
夏だとこんな感じ。(Wikipedia 州間高速道路より)
冬だと、路肩は雪が積もり放題です。
大雪の中を走り続けて、
少し雪が弱まってきたかな~?と思った矢先、
なんと目の前に、横向きに止まっている車がっ!!!
しかも3台!!!
主人も、私も、「主よーーーー!!!!」と叫びました。
主人が神的なハンドル操作をして、なんとか
車と車の間をすり抜け…
しかし、そのまま路肩の雪へ突っ込みました…。
それから抜け出すことができず…。
私たちが避けた車は、ぶつかったばかりだったようで
車のライトも消えてるし、ポリスも来てないし、
発見した時には、すでに目の前。 Σ(゚д゚lll)!!
本当にぶつかるかと思いました…
神様が本当に助けて下さり、
車もぶつからなかったし、私たちにけがもありませんでした。
でも、雪から抜けられない…(;・∀・)
あー、雪にはまった人たち、こういうことだったのね…
とようやく分かりました。
しばらくして、ポリス到着。
私たちにも声をかけてくれました。
周りを見たら、同じように事故車を避けようとして
雪に突っ込んだ車多数!
みんな、無事かーーー!!??( ;∀;)
ポリス「ここに残りたいのか?もっと事故を起こしたいか??」
私たち「???」
よくよく話を聞いたら、
このポリス、冗談で面白く話してくれてたことが分かり
(危機的な状況でも冗談を言える余裕あり。)
ここに残ることはできない、
残っていたら他の車も突っ込んでくるかもしれない、ということで、
なんとポリスカーで暖かい場所へ移動するから、最小限の荷物だけ持ってきて、とのこと。
そして、車を置いて、ポリスカーで出発したのでした。
最初に連れて行ってもらったのはコンビニ。
でもそこは24時間空いていないから、と断られ
次に地元の一般の教会へ連れて行ってもらいました。
教会の方々の奉仕が素晴らしいこと…;つД`)♡
食事は、マクドナルドやレストランがドネーション(寄付)してくれ、
トイレは、教会のトイレを使いたい放題。広い。
毛布とマットレスは、近所の人が持ってきてくれ、
歯ブラシや石鹸までも用意してくれるこの段取りの良さ!!!
牧師さんや教会の方々が夜遅くまで様々対応してくださいました。
その教会にはすでに40名ほどが避難されていました。
みんなが教会の小部屋や広間でごろ寝。
無事に夜は開けて、昨夜危険だから、と断られたレッカーを頼むことに。
しかし、同じような車が多数、事故多数、ということで混乱が起きてて
待てども待てども、連絡来ず…
待つこと12時間。
もう一晩ここで泊まることになるかもしれない…という時間になり、
ひとまず荷物だけでも取りに行こう、と
教会の方が主人と共に、車が埋まってる場所へ行ってくれました。
そしたら、なんと!
そのタイミングで、州が運営するレッカー車と遭遇!!!
ちょうど車を引き上げようとしてくれている所でした。
しかも、州営ということで、無料でした。
なんとまぁ。
教会の方と一緒に、We found God !!! と盛り上がったのは言うまでもない(笑)
↑雪に埋もれていた車をレッカー車が引っ張ろうとしてます
無事に車で教会まで来てくれ、
そこからまた数時間かけて無事に自宅へ帰ってきたのでした…。
ブリザードの中、強硬的に帰ろうとしたけど、
事故に遭い、それでもみんな無傷で帰ってこられて感謝します。
いたるところで神様の働きかけを感じたし、
保険会社やレッカー会社、教会の方々とやりとりしてくれた主人の頼もしさに惚れ直し(笑)、
アメリカのポリスと教会の地域のネットワークの強さを目の当たりにした体験でした。
命を守ってくださり、
改めて普通の生活を感謝して過ごせることに感謝します。
家族みんなで生涯忘れられない、もっともアドベンチャーな体験になりました。
(´-∀-`;)
長文、読んでくださってありがとうございました(*- -)(*_ _)ペコリ