日本が好きな外国の友達数名に
「あるプロジェクトの撮影を手伝って欲しい」と頼まれた。
日本語に訳す程度だ、と。
☆ * . ☆
☆ . ∧_∧ ∩ * ☆
オケ━━━( ・∀・)/ . ━━━!!
. ⊂ ノ* ☆
☆ * (つ ノ .☆
(ノ
あずきちゃん、快く許諾した。
当日、
「これあなたのセリフね」と台本を渡された。
.〃∩ ∧_∧
⊂⌒( ・ω・)
\_っ⌒/⌒c
⌒ ⌒
まさか。
.
⠀⠀⠀⠀➵⠀➵
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➶⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀➴⠀
∧_∧
(;・Д・)
何かヤな予感がする
あずきちゃんも映るの?
ドイツ人「これを日本語に訳して演じてね。」
き、きいてないゼ…
∧_∧
・;’.、(・ω(:;(⊂=⊂≡
(っΣ⊂≡⊂=
/ ) ズバババ
( / ̄∪
うううう
∧_∧
・;’.、(・ω(:;(⊂=⊂≡
(っΣ⊂≡⊂=
/ ) ズバババ
( / ̄∪
撮影中、若い女の子たちが集まってきた。
あずきちゃん、注目されることが好きじゃない。
*、 *、
/ ゚+、 ゚+、
∩ *。 *。
(´・ω・`) +。 +。
と ノ *゚ *゚
と、ノ ・゚ ・゚
~∪ *゚ *゚
+′ +′
それなのに、高校の文化祭では2回も主役を演じ、学校全体に上映された。
∧∧
ヽ(・ω・)/
\(.\ ノ
、ハ,,、  ̄
 ̄
高校2年生の時、GAL男役
当時流行った映画「電車男」を真似た物語。
キタ━(゚∀゚)━!
【Story】
普段、みんなから怖がられているGAL男。
ある時、クラスのヲタクがいじめに遭ってるのを目撃し、助けてあげる。
そして恋に発展する。
|┃三
|┃ ガラッ
|┃ ≡ .∧_∧
____.|ミ\_<丶`∀´>
|┃=__ \
|┃ ≡ ) 人 \
(女子校でもないのに なんであずきちゃんが男役なん??)
∧_∧ パーン
( ・∀・)
⊂彡☆))Д´)
高校3年生、花嫁役。
当時流行った「プロポーズ大作戦」というドラマを真似た物語。
. \:/
・・・・☆・・・・
. ⋀,,⋀. ∩.\
(*・ω・)/
.(つ ノ
.しーJ
【経緯】
友達「花嫁役はあずきがいいんじゃない」
あずきちゃん「絶対いや。幸が薄い役がいい。」
友達「あずきが一番適役だよ」
あずきちゃん「ただみんながやりたくないだけじゃん。」
ゲェェェ
∧_∧
(ill´Д`)
ノ つ!;:i;l 。゚・
と__)i:;l|;:;::;:::⊃
⊂;::;.,.’;;;;’::.:.;::.⊃
担任「あずきに決まり。」
担任「あずきじゃなきゃ、俺はやらん。」
※担任は花嫁を奪いにくる男の役
担任&友達「引き受けてくれたら、芋けんぴたくさん買ってくるから!」
∧ ∧
(・∀ ・) プギャー
m9( )>
< ヽ
結局あずきちゃん、花嫁役を演じた。
┳┻|
┻┳|
┳┻|_∧
┻┳|ω・)
┳┻|⊂ノ
┻┳| J
【Story】
神父さん「あなたは新婦を永遠に愛しますか」
新郎「アーメン」
新婦の表情がなぜか冴えない。
∧_∧
( ´・ω・) ショボーン
( つ旦と)
と_)_)
神父さん「あなたは新郎を永遠に愛しますか」
その時、、、
扉がバーンと開き
「ちょっと待った。」と男が入ってくる。
((;;;;゜;;:::(;;: ∧__,∧ ”;:;;;):;:::))゜)) ::)))
(((; ;;:: ;:::;;⊂(`・ω・´) ;:;;;,,))…)))))) ::::)
((;;;:;;;:,,,.” ヽ ⊂ ) ;:;;))):…,),)):;:::::))))
(“((;:;;; (⌒) |どどどど・・・・・
三 `J
そして新婦の腕を掴み、駆け落ちする。という話。
どんな話や。
. ∧_∧
=≡( ・ω・) ∧_∧ ,;
⊂⊂ニ );)д`)∵
-=≡ (_(_/⊂ O)
’/ ヽ
∪ ̄\)
ドラマを真似ただけに、ドラマでありがちな話だ。
__
ヽ|・∀・|/ メチャクチャやな
\[\ ]ノ
、ハ,,、
 ̄
人々は「白馬に乗った王子様」を待っている。
ドラマや映画を見ながら、代理満足をし、 美しい愛の夢に浸ってしまう。
そのような「包装された愛」に騙されている。
「世の中に存在しない愛」に騙されている。
永遠であるかのように包装して、見せる。
そのような愛は世の中にはない。
あずきちゃんも、白馬に乗った王子様を待っていた。
/ °/ / /。/ // / //
| ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ | / °
| // (∵)。| /°//
| // /_|\ | /。/
|。 ∧,,∧ // | /°/
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
恋愛って、初めは大事にされ、お姫様扱いされるけど、時間の経過と共に扱われ方が変わる。
.┌┐
/ /
./ / i
| ( ゚Д゚)<そんなバナナ
|(ノi |)
| i i
\_ヽ_,ゝ
U” U
そして気付く、
「この世に永遠な愛などない。」
「愛ってなんなの。」
/⌒ヽ
く/・〝 ⌒ヽ
| 3 (∪ ̄]
く、・〟 (∩ ̄]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
わかってはいるものの、それでも愛されたくて、大事にされたくて、白馬に乗った王子様を待ち続けていた。
そんなとき、あずきちゃんの目の前に王子様が現れた。
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\ __ /
_ (m) _ピコーン
|ミ|
/ .`´ \
∧_∧
(・∀・∩
(つ 丿
⊂_ ノ
(_)
神様だった。
実際、目に見えないはずなのに
「ずっと待っていた人だ」という強い感覚があった。
これが真実の愛なんだ。